任意売却という言葉を知ったきっかけ
◆家を買おうと思ったきっかけ
子供も生まれてこれから家族も増えていくし家を買おうと考えたときに
まず考えるのが予算。新築なんて無理だからと不動産屋さんの中古住宅情報を
集めてみる。
※任意売却って家を売る話しのはずだけど?理由はこれからです。
◆いよいよ物件の内見
自分たちの予算に合った気になる物件を発見。物件情報を元に
不動産屋さんに電話をしてみると実際に物件を見に行く内見(ないけん)の
日時を約束。
現地集合ということで直接、物件に集合して不動産屋さんとの挨拶も交わしていざ
物件の内見が始まるのです。が、ここで想定していなかった事態が。
住人の方がいるんです…。
そうなんです!新築の物件ならモデルルームに行って新しい家具があって
住んだらこんなイメージ!賃貸物件なら家の中はすっからかんで家具などが
置いていないので生活のイメージが沸かないなどありますが中古住宅の場合には
住人の方がそのままいるので生活感がハンパないんです!
中古住宅の内覧の場合には、実際の見た目もそうですが家具や荷物が置いているし
不動産屋さんに色々聞こうにも住人の方いるのでちょっと聞きづらい所もあります。
何十件も内見をしてきてこれは失敗したなという代表的な例を挙げてみたいと思います。
◆内見の失敗談その1(事前に仮審査を受けてみる)
築25年の中古マンションですが普段は別の場所に住んでいて別荘として使っている
リッチな方の物件。遊び部屋として使っているという事で壁には子どもの落書きもなく
綺麗に使われているので気に入っていたのですが、不動産屋さんに大変気に入った事を
伝え不動産屋さんからも銀行に行く時のアドバイスを受けその日は別れたのですが
翌日に不動産屋さんからの電話。あの後に内見に来た方お医者さん夫婦が現金一括で
購入するとのことに話が決まってしまったらしく…。自分たちも銀行への仮審査を
しておけば具体的に購入の意思を表せましたが、『現金一括という強敵』に
敗れてしまいました…。
家を本当に購入するなら銀行への仮審査くらいは行っておきましょう。
◆内見の失敗談その2(買付申込書を書く)
築35年の中古マンションでお子さん2人を育てあげてこれからは田舎で隠居暮らしを
する雰囲気の良い老夫婦。これから家族が増える事を想定している私たちにとっては
少し狭い感じ71㎡の物件でしたがバルコニーからの眺めが抜群で約50㎡もあり
専有面積が合わせて約120㎡もある広くて良い物件でした。不動産さんにも
大変気に入っているので他に買い手が出てきたら教えて下さいと伝えて私たち夫婦は
リフォームに掛かる費用や近隣の情報を調べていました。
しかし、またしても購入することは出来ませんでした。不動産屋さんからは
信じられない言葉が…『他の購入者に決まってしまいました。』購入者がいたら
事前に教えて欲しいと伝えていましたが具体的に購入する意思がわからなかったので
他のお客様と話を進めるとのこと。後から知ったのですが、何千万円もする買い物
なので買付証明書(購入証明書)という書面にして提示する事が必要だったのです。
自分たちが気に入った物件は他の方も気に入って不思議では無いのです。
気に入った物件が出たらまずは買付証明書を出すべきなのではないでしょうか。
※買付証明書は軽い気持ちで提出するものではありませんがココでは
そのようなものがあるということを認識して頂くために書いています。
◆内見の失敗談その3(住人との接触は程ほどに)
築50年の戸建てですがなんと言っても約80坪もある広い敷地の物件。
70歳前後の年齢であろうオーナーのお爺さんは、このお家からは3人の子供が巣立って
いったなどお家の歴史を色々とお話をしてくれました。住人のお爺さんの
お話しでは売った後はお子さんと一緒に住まわれるということでした。
広い敷地や場所など気に入っていたのですが壁紙や床を張り替える等の
簡単なリフォームではムリでほぼ建て直しになるようなリフォームをするなら
イケると思いその日は不動産屋さんに自分の名刺を渡し別れ、リフォーム業者に
相談していたのですが会社に見知らぬ番号が掛かって来て誰かと思えば
築50年の住まいのお爺さんからでした。不動産屋さんから番号を聞いて会社に
電話してきたようですが、オーナーのお爺さんは親切心からか『自分の知り合いの
リフォーム業者がいるから世話しますよ』などと積極的に話を進めていました。
ただ、私たちが信用したリフォーム業者もいるしそのお話についてはお断りを
させて頂きました。
後日、私たちの信用するリフォーム業者を連れてリフォームの見積りを出して
もらえるように実際の物件を内見しました。見積りの提示までには1週間ほど
掛かるとの事でしたがここでオーナーのお爺さんが『引き渡しはいつにする?
内金はいくら?』などもう決まったかのような進め方に焦りながらもあくまで
リフォーム費用と物件の購入価格が合致しないと無理ですと伝えました。
後日、見積りも出て今までの失敗を踏まえて物件を購入するにあたり
リフォームの値段も考慮して購入出来る金額を算定していざ値段交渉のために
買付証明書の提示。値引きの依頼やその他の条件もあったので事前に
不動産屋に値引きは可能か?など聞くと『大丈夫でしょう』と良い感じの
返事がもらえたので買付証明書を提示。
2日後に不動産屋から物件の回答があり『値引きは出来ない、多めに入れて下さい』と
の回答。
内金については物件購入金額の大体10%が目安になるようですがそれを超える金額を
提示してきたり、値引きについては一切出来ない。
不動産屋に事前に相談していた内容とかなり食い違いがあり予算を超えてしまうので
今回も断念。ところが、1週間後に不動産屋からの電話で『以前の条件でオーナーが
良いと言ってきました。』との電話。どうやら私たち以外に良い条件で売れそうだと
思った相手が決裂したので今更だけどどうですか?との回答。
内金が最初聞いていたのと倍の金額になったり物件が抵当に入っていたりと
このまま契約を進めるにはスムーズにいかないと感じ断りを入れました。
◆任意売却の意味を知る
土地でもマンションでも資産価値があれば条件があった人に売れます。ただ、
気を付けないといけない所は自分のタイミングで売れるかというところです。私が
会ってきた物件のオーナーの中には子育ても終わり仕事もドロップアウトして
余生を過ごす為だけに必要な資金を用意できればよいというような理想的な
方もいれば金融機関から返済を迫られ出来るだけ高く物件を売りたいと背伸びして
販売をしようとした結果、売り切れず残ってしまうような方もいます。
不動産の物件の売却は不動産屋に任せておけば良いと思いがちですが、自分が
買う側の立場の人間として会ってみるとすごく買いづらいと思いました。
◆任意売却を専門とする業者
売却するには色々な事情があるかと思いますが、もしご自身で不動産物件を
お持ちで売るタイミングを急ぐ必要がある方がいらっしゃれば任意売却を専門に
扱う専門業者にご相談されることをオススメ致します。自分が有利に交渉を
進めようとすればするほど知識と経験が必要だと思います。それが足りなければ
専門家に依頼をするべきですし家を売ったその後の引っ越しやご自身の生活費用など
考えることは多くあり自分では想定していないことも業者は教えてくれます。
以上、任意売却という言葉を知ったきっかけについて書いてみました!